世界中で物価が高騰しています。
日本でも例外なく、日々の生活に影響を与えています。
最近驚いたフランスのニュースとして、
「お肉」に盗難防止タグをつけている
というのがあります。
盗難防止タグは「antivol」
食品価格
日本では約2~20%
フランスでは10~30%
フランス2023年1月の上昇率は平均13%
肉 15%↑ 牛乳、チーズ、卵 19%↑
以前まではコロナパンデミックが原因となっていましたが、それに加えてウクライナ戦争の影響で食料品の値段が上がっています。
実際、地元のドラッグストアでジャイアントコーンの値段が約30%上昇しているのを見かけました。
一方で、価格がそこまで上昇しない農産物を見ると、生産者は大丈夫なのだろうかという心配があります。
消費者としては安い方がいいけれど、生産者を支えるためには高いと言われようとも価格は変えていくべきです。
貨幣経済という恩恵を感じつつ、生産者を守るためにはもどかしさもあります。
肉、魚、チーズに盗難防止タグ
というわけで、フランスのスーパーでは生鮮食品に盗難防止タグをつけるところが出てきたようです。
ネットで調べると、約10年前にはスコットランドではそれが存在しているようです。
この数年で収入が減り、食品価格は上昇。
その影響で万引きが増えています。
フランス内務省によると、
昨年比で2022年1~8月の万引き率は17%増だそうです。
ちなみに日本では
経済産業省「商業統計」
全国での万引き被害額は1日あたり約12億6,000万
年間では約4,615億
実際に検挙されているような被害は1割
約9割もの万引きが検挙されていない。
検挙されていない被害や、報告されていない被害を含めると10倍の約4兆6,000億円もの損失が発生している可能性がある
(引用 https://www.face-lykaon.com/about.php#:~:text=%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%94%A3%E6%A5%AD%E7%9C%81%E3%81%8C%E7%99%BA%E8%A1%A8,%E8%A8%80%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)
以前はアルコール類につけていたタグを、今では肉や魚につけており、
あるスーパーで取り組むのにかかる費用は35000€
日本円で約500万円(1€144円として)
シールの剥がせないものだったら使い捨てだから買い続けなくてはいけないですね。
さらに驚く「どこから来たかわからない」シール
記事、写真
Les agriculteurs mobilisés pour la visibilité de la viande dans les supermarchés, à Pont-Audemer
https://actu.fr/normandie/pont-audemer_27467/les-agriculteurs-mobilises-pour-la-visibilite-de-la-viande-dans-les-supermarches-a-pont-audemer_57688015.html
これは調査で入った人が貼ったものですが、
「どこから来たかわからない」シール
つまり産地不明というシールを貼ってある商品。
もし貼ってあったら買いますか?
また、産地不明だからフランス産(国内産)を応援するために買おう、というメッセージが商品に貼られています。
これは1人1人が食べ物はどこから来て、どう作られたか、それを買うとどんな生産者を応援することができるかということを考えるきっかけになります。
記事
Inflation : « Les demandes d’équipement antivols des supermarchés ont explosé »
https://www.20minutes.fr/economie/4013448-20221206-inflation-demandes-equipement-antivols-supermarches-explose
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