Bonjour! C’est Lay.
時代や世代で生活スタイル、思考、夢、社会、常識が変わっていきます。
LGBTQという言葉が認識されるようになって結構経ったと思います。
それでもまだまだ社会と個人の思いの葛藤があります。
それを考えたら世の中葛藤だらけですよね。
そうやって国や組織、個人の常識が変わっていくのが地球の世界。
何が良くて悪くて中立なのか。
判断基準はいつもどこに、誰にあるのか…。
今回はフランス語におけるLGBTの影響についてです。
性別がある言語
フランス語を始めた時から、言語に性別があることがとても気になっていました。
歴史の中で出来た言語ではあるけれど、それがまた今という時代に課題を生みました。
自分を認識することが多くなったというか、認識できる自由ができた象徴でもあります。
自分とは何者であるか。
宇宙、地球、大地、国、都道府県、市町村、ここ。
いわゆる今フランスで話されている標準フランス語というのは、結構最近フランス全土に確立された言語だと知っていますか?
その話はまた今度にするとしまして。
フランスでは数年前からフェミニズムが話題になるようで、論議があるようです。
LGBTとは違う話題ではありますが、LGBTからしても性別のある言語を使うことに抵抗があるということで、フランス語表記に異議あり!ということで紹介します。
その根底にあるのは「L’égalité(平等・同等)」です。
フランス語には性別の種類があります。男性名詞や女性名詞どちらか、などというときに使う単語でもあります。
「C’est masculin?」男性名詞?という感じです。
genre 種類
le masculin 男性
le féminin 女性
他の言語にもそういった性別を判断する言語があります。
レベルが4あるとすると
英語ーレベル1
フランス語ーレベル3
スペイン語ーレベル4
という感じで気になる度がありますよ(あるぜ!)という感じです。
日本語は1か2ぐらいでしょうか。
①言い方
簡単なものとして、自分の性自認によって
Je suis français. 私はフランス人です。(男性等、どちらでもない)
Je suis française. 私はフランス人です。(女性等)
となります。日本語にすればどっちも同じなので「e」をつけない「français」に統一すればそんな問題おこらないんじゃないか、と思うところですが。
②新しいフランス語表記
これが本題です。
性別を意識しないフランス語表記のことを「L’écriture inclusive」と言います。
訳としては「性中立的言語・ジェンダーインクルーシブな書き方」ってありますが、
ジェンダーと同じでカタカナでインクルーシブと言われてもわかりにくいような。
フランス語ではアンクリュズィヴですし。
とにかくこれには賛否両論あるようです。Débatの国フランス、熱い議論が・・・。
ニュートラル考える身にとっても議論しがいのある話題です。
これが表記の仕方です。
un・e japonais・e どちらでもないことを表す単数系
les japonais-e-s どちらでもないことを表す複数形
les japonais・es
書くのに疲れる…見た目として読むのも大変だということで議論されています。
個人的な感想としてはやっぱり「e」つけるのやめればいいんじゃ、というところです…。
これ考えているとアルファベの文字にもイチャモンつけたくなるので。
アルファベ擬人化して争えそう…。
話しがそれましたが、
これは2020年8月現在正式な書き方ではないですが、これからどうなるかわかりません。
France télévisionでは使用しているそうです。
正式 officiel
違法 illégal
L’écriture inclusiveを使用するという意味で「pratiquer」という動詞が使われます。
pratiquer l’écriture inclusive
性中立的言語を使用する
ちなみにこの「・」は「le point médian」と呼ばれます。
出てきた出てきた、宇宙の〇、中央に置く点という●。と一人で盛り上がってます。
L’écriture inclusiveのシンプルな動画があるのでご参考に。
accorder 認める
les termes génériques 総称
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